16.02.19

自社の反響数は多いの?少ないの?と思った時の3つの調べ方

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今日は、「反響」数についてのお話です。
住宅会社のホームページにおける指標はたくさんありますが、やはり何と言っても最終的なゴールである「反響数」は何よりも大切な指標と言えるでしょう。

では、一体何件ぐらいあれば「多く」て、何件ぐらいだと「少ない」のでしょうか。

よく、弊社のクライアント様である工務店・ビルダー様から
「うちの反響数は、多いの?少ないの?」
というご質問を頂戴するのですが、実はこれは一言ではなかなか答えににくい、難しい質問なのです。

というのも、月間「20件」の反響があったとしても、年間1,000棟されている会社様にとってはかなり少ないと言わざるを得ませんし、逆に年間10棟規模の会社様にとっては多いとも言えます。
また、同じ「20件」であっても、実際にその後来場されて会えた人が何人だったのか、によってもその価値は変わります。

そこで今回は、自社の反響数の多寡(適正数)を測るための3つの方法をご紹介します。


1.名簿獲得単価

貴社では、ホームページに年間に幾らの投資をして、何件の名簿を獲得されていますか。
反響を1件獲得するために使っているコスト(名簿獲得単価)を割り出すことで、費用的に高い・安いの一つの目安を出すことが可能です。

住宅業界では、かなり以前からチラシからの名簿獲得単価は、一般的におおよそ5~10万円程度と言われています。
つまり、もし貴社のチラシからの名簿獲得単価よりも、ホームページからの名簿獲得単価の方が高い場合には、反響数は「少ない」と言えることができると思いますし、逆に安い場合には、「多い」と言えるでしょう。

但し、実際には純粋に検索やリスティング広告などの「Web上だけの力」で反響が上がっているケースばかりではなく、チラシや雑誌・フリーペーパーなどを見た人が興味を持って検索して流入する場合もありますので、厳密な意味での単価の算出は難しいということは前提となります。


2.反響率(コンバージョン率)

反響数の多寡を測るための2つ目の方法は、「反響率(コンバージョン率/CVR)」です。
コンバージョン率とは、何人の人が貴社のホームページに訪れて(アクセス)、その結果何件の反響があったのか、を割合で算出するものです。

母数となる「アクセス数」は、「セッション数」の場合や「ユーザ数」の場合などまちまちで、とくに決まったルールはありませんが、私は「ユーザ数」を用いています。

※セッション数やユーザ数については、こちらの記事を参考にしてみて下さい。
 >> アクセス解析 初級編1

私がユーザ数を用いている理由としては、色々な法人様のアクセス解析をする上で、セッション数だと法人様ごとのサイトの個性によって数値にバラツキが出てしまうためです。
例えば、元々のアクセスはさほど多くない法人様でも、積極的にブログを書いていて、記事をアップする度に社員を含めたリピーターによる閲覧が一定の割合を占めているようなサイトの場合は、ブログの更新頻度によってセッション数に差が生じてしまい、正確なコンバージョン率を測ることが出来ません。

いずれにしても、同じ母数をずっと使い続けることで、コンバージョン率が「上がった・下がった」という判断をすることは出来ますので、反響数の多さを測る指標の1つにはなると思います。

ちなみに、母数を「ユーザ数」とした場合のコンバージョン率の目安ですが、注文住宅が中心の工務店・ビルダー様の場合は0.5~0.7%を程度であれば、まずまずでは無いかと思います。
これまでの経験上、弊社でホームページのお手伝いをする前のコンバージョン率は、たいてい平均で0.1~0.3%あるか無いかといったところですが、弊社でホームページのリニューアルや改善サイクルを続けることで向上し、0.5~0.8%程度から、なかには1.0%を超える法人様も出ています。

もちろん、法人様ごとの業態やエリア展開、他媒体での広告費の掛け方や知名度、ホームページの作り込み具合や個性もありますので、一概には言えませんが、一つの参考にしてみて下さい。


3.来場率(接触率)

反響数の多さを測るための3つ目の視点として、「来場率(接触率)」があります。
冒頭でも書いたように、いくらたくさんの反響があっても、実際に会えなければ仕事に繋がりません。

来場率の目安ですが、まず「何によって反響を得るか(フックは何か?)」によって大きく変わります。
例えば、「資料請求」の場合には、来場率50~70%程度の会社様も多いようですが、反響のフックがもし「来場予約」や「セミナー予約」であれば90%程度には上がるはずです。

個々の反響のフックごとに来場率を計測して「多い・少ない」の傾向を把握し、更に来場率を高めるための方法を考えていくことも大切なことだと思います。


以上、反響数の「多い・少ない」を測る上での3つの方法のご紹介でした。
是非、ご自身の会社での3つの指標を算出して、現状の数字を把握されてみて下さい。
また、実際に業界平均と比べて、うちの会社はどうなの?とお知りになりたい方は、是非こちらからお気軽にご連絡下さい。

それでは今日はこの辺で。
皆さまのお仕事がうまく行きますように。