てくてく、と。株式会社テクト  代表取締役  中谷茂樹のブログ

2012-02-21 の記事

【第三回】 営業・ディレクター 「お客様の味方か、会社の味方か」

火曜日は隔週連載で、主に新人Web営業・ディレクタさん達向けて 『Web屋の歩き方』 と題し、Web業界の営業やディレクションについて書いています。

Web営業・ディレクターという職種は、会社によって、その職責や業務範囲が随分違いますが、この連載では、広義にWebに関する業務で、クライアント企業(担当者)と接する業務と定義しています。

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【第三回】 お客様の味方か、会社の味方か

本当に、基本的な話ですが、意外とここがモヤっとしている人もいるようなので、改めて書いてみようかと。
社内にエンジニアやデザイナ、コーダーなどを抱えている会社で、社外のお客様と会う立場にいる人は、時として社内外双方からの厳しい視線の板挟みに合うこともあるものです。

もちろん、そのような状況は無いに越したことはありませんが、どうしても納期や予算の問題だったり、人間関係的な問題などから、このような状況に陥ってしまうケースも起こりうるものです。

そんな時、「自分は、お客様の味方か、会社(社内)の味方か」と、自問自答してしまう人も多いようですが、結論から先に言うと、こうした状況に突き当たったならば、私は『あなたは、仕事の味方で良い』と考えています。

もちろん、会社や上司によって方針の違いはあるでしょうから、全ての会社でこの考えが通用するのかはわかりません。(その場合の答えは持ち合わせていません。すいません。)
ですが、社内外を繋ぐ立場の人間として、どこを見て仕事をするのか?という基本的なスタンスとして、「仕事」と言い切ってしまうことで、結構色々な問題が自分の中でスッキリとする場合があるのも事実です。

「仕事」とは、システムであればその機能・構造や使い勝手などなど、サイトであればサイト構造であったりデザインであったりコーディングルールであったり。。。
それらが世の中に出て、誰かの手に触れられ、目にされた時に、限られた予算・納期・その他の諸条件の中で、自分がその「仕事」にしてあげられる一番良いと思ってもらえるシーンを想像して、自分の考えをまとめ、社内外に精神誠意伝えて行けば良いのだと考えています。
そこには、社内の味方とか社外の味方などという視点はありません。

仕事は、決して一人で出来るものではありませんから、必ずお客様がいて、開発・制作するスタッフがいます。そして、彼らは皆人格があり、それぞれの個性や性格も違います。
それら全ての人を満足させなければ、きっと仕事をしていて辛くなってしまうでしょう。
でも、彼ら全員を満足させる方法は、何もそれぞれ一人一人の要求を全て飲み込むことばかりでは無いと思うのです。(きっと、そんなことをしていたら、いくら体があっても足りないでしょうし、決して良いものは生まれないでしょう。)

自分は、この「システム(サイト)」をどうしたいのか、どういう風に使ってもらって、どう社会の役に立ってもらいたいのか?
関係者の要求に一つ一つ答える前に、まずはそこをしっかりとさせた方が、きっと諸々の苦労も少なく済むはずです。

かなり臭い言い方になりますが、うちの会社では、これを「仕事への愛情」と呼んでいます。
お客様は、「仕事(システム・サイト)への愛情」が無いような営業・ディレクターに、お金を払って発注など決してしたくないでしょうし、同様に「仕事への愛情」が無い営業・ディレクターのために、社内スタッフだって、コードなど1行も書きたく無いと思うでしょう。

でも、「仕事への愛情」があれば、営業資料だって手を抜かず、各種連絡・交渉も丁寧に抜かりなく対応し、あらゆる可能性やリスクを事前に消すことも厭わなくなるはずです。

・・・と、今回は少し思想的な話になってしまいましたが、少しでも何かのお役に立てれば幸いです。

それでは、今日はこの辺で。
皆さんのお仕事がうまく行きますように。


2012年02月21日 23時00分00秒  /  コメント( 0 )  /  トラックバック( 0 )