機械の持つ哀愁

家の近所のゴミ捨て場に、捨て置かれた電気釜。
どうやら、ゴミシールを貼っていなかったか?それとも曜日を間違えたか?で、
この数日間放置されている。
でも、よく見ると・・・

なんと、捨てられてもなお、時間を刻んでいる。(右の方)
昨夜の雨にも関わらず、なんという!
その健気な姿に、思わず持って帰ってあげようかと思うぐらいだ。
(もちろん、持って帰って無いですよ)
少し前のディズニー映画の『WALL・E/ウォーリー』は、
捨てられたロボットの物語だった。
もっと昔は、手塚治虫氏や星新一氏も、
捨てられたロボットの哀愁を描いていた。(ように記憶している。)
感情の無い、無機質な機械に哀愁を感じてしまうのは、
いつの世も、どの世界でも共通なのだろうか。
そんな中、また一つ哀愁を漂わせて散っていった機械が、
日本中を興奮させた。

小惑星探査機「はやぶさ」が、大気圏突入の直前に撮影した地球。
地球に送り届けるカプセルを放出後、
姿勢制御用のエンジンが全て故障しているにも関わらず、
180度向きを変えて、底面のカメラを地球に向けて撮影。
更に、地球の裏側のために途中通信が途切れながらも、
懸命に地球にデータを送った最後の写真だ。
地球を離れて約7年間。
幾多のトラブルを乗り越えながら、
ようやく還ってきた地球を目の前にして、
大気圏突入で燃え尽きてしまう運命の中、
このかすれ具合が、何とも切ない。
まるで、「はやぶさ」に心があったかのように見えるのが不思議だ。
報道写真では無いかも知れないけれど、
ピューリッツァー賞をあげても良いのではないか?と思ってしまうのは、
私だけだろうか。
※そうえいば、子供の頃、
長年お茶の間の中心にいたダイヤルガチャガチャ式のTVを捨てた夜、
悲しくて食事が喉を通らない、と言って涙を拭いていた母親を思い出した。
あの時代、確かにTVにはそんな雰囲気があった。
Posted at 2010年06月16日 23時50分00秒 [その他]
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