アクセシビリティに関するセミナーへ

アクセシビリティに関するセミナーのため竹橋へ。
本セミナーに行く前は、内容をあまり詳しく把握していなかったのだけれど、
結果的には、とっても勉強になった。
近年稀に見る・・・、という感じだ。
アクセシビリティとは、wikipediaによると、
『高齢者・障害者を含む誰もが、
さまざまな製品や建物やサービスなどを支障なく利用できるかどうか、
あるいはその度合いをいう。』
とあるけれど、
今回のセミナーで取り扱った内容は、
視覚に障がいを持つ方にとっての、
PCサイトと携帯サイトのアクセシビリティについて。
モバツイッターを開発・運営されている想創社の藤川氏による、
モバツイッターのアクセシビリティへの取り組みに関するお話に続き、
実際に、視覚に障がいのある方による、トークセッションなども行われた。
以下、勉強になったことを、箇条書きに。
◆視覚障がい者の約8割は、「らくらくホン」を使っている。
理由は、音声読み上げソフトが使えるから。(知らなかった!)
◆上記携帯の音声読み上げは、速度が変えられる。
視覚障がい者の方の多くは「最速」で聞いているらしいが、
私には、ほとんど聞き取れないぐらいのスピードだった。(速過ぎ!)
◆視覚に障がいがある方の中で、点字が読めるのは1割程度。(!)
◆視覚に障がい者がある方にとって、PCサイトよりも、
いつも持ち歩ける携帯サイトの方が使いやすい。(確かに!)
◆乗り換え案内や、食べログ系のグルメ情報サイトなどは、
一人の行動範囲を広げることに貢献している。(なるほど!)
◆但し、グルメサイトは、主要メニューしか書いて無いので、
結局店員に聞くことになる。全メニューを書いて欲しい。(確かに!)
◆電子書籍のリーダーアプリは、音声読み上げ出来ず不便。(ひどい!)
◆カラオケの歌詞を耳元で読み上げるサイト(アプリ?)があるらしい。(!)
◆視覚障がい者向けのWebサイトが、昨年相次ぎ閉鎖(何故?)
本当は、もっとたくさんあるのだけれど、
長くなるので、この辺で止めておく。
つまり、視覚に障がいを持つ方にとっては、
音声読み上げソフトのコストや精度、
また、対応サイトが限られたPCサイトよりも、
外出時に持ち歩け、且つサイト内の装飾の少なさから、
音声読み上げへの対応がスムーズな携帯サイトの方が、
結果的には便利に使われている、という話だ。
言い換えると、音声読み上げの携帯が出来たことで、
彼らの行動範囲や、一人で可能な行動の幅が、
劇的に広がりつつあるようである。
もちろん、まだまだ色々な問題があるにせよ。
では、我々Webサイトの作り手側は、何をすべきか。
もちろん、きちんとこれらの対応がなされたサイトを制作していくべきである。
が、セミナー途中に「だれもが使えるウェブコンクール」の中間発表が
あったのだけれど、応募されたサイトの出来が非常にまずかったらしい。
オーサリングツールに頼り過ぎているためか、
余計なタグが入っていたり、必要なタグが記述されていなかったり・・・
応募するなら、何故きちんと見ないか?と思うけれど。。。
「効率」を追求する余り、こういうところが疎かになってしまっては、
せっかくキレイなサイトを作っても、価値が半減してしまうということを、
もっと、強く意識しなくては、と考えさせられた。
PCサイトの場合には、どうしてもビジュアル面でのクライアントの要望や、
予算の都合から、完璧な対応というのはなかなか難しい。
でも一方で、携帯サイトであれば、そもそもそれほどの装飾もせず、
且つ情報量も少ないため、半自動的に視覚に障がいがある人達にとって
便利なサイトとなり得ることが可能だ。
が、これはあくまでも、視覚に障がいのある方を対象にした話である。
本当のアクセシビリティというのを考えた場合、
視覚以外にも、色々な障がいを持つ方々が快適に使えなければならない。
でも、こうなると、相当な工数とコストが掛かってしまい、
クライアント側の負担が、大変なことになってしまう。
・・・なかなか、難しい問題である。
色々と勉強になり、とても有意義であったと共に、
非常に考えさせられたセミナーだった。
Posted at 2010年02月24日 23時50分00秒 [その他]
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